お葬式の見積もり&葬儀社選びのチェックポイント


ポイントその1
寝台車の利用に『1回』や『●kmまで』といった制限はないか?

たとえば、病院でお亡くなりになり、ご自宅で安置する場合は、一度ご自宅まで移動された後、葬儀会館へ移動されます。
すなわち「病院からご自宅」へと、「ご自宅から葬儀会館」へと2回移動される、ということです。
■『寝台車1回』と記載されていた場合
病院でお亡くなりになりご自宅で安置される場合、「病院からご自宅」「ご自宅から葬儀会館」の2回利用とされることがあるので、事前に確認しましょう。
■『寝台車●kmまで』と記載されていた場合
「病院→ご自宅→葬儀会館」の距離が、指定距離内であるか確認しましょう。 また、追加料金がかかる場合はいくらになるかも聞いておきましょう。

ポイントその2
会館使用料に『1日』や『2日』など使用日数の制限はないか?

葬儀会館は通常、「安置(ご自宅の場合もあり)」「通夜」「告別式」「初七日法要」に利用されます。
安置~通夜~告別式・初七日法要を葬儀会館で行うと、葬儀会館の使用日数はほとんどの場合3日間です。
火葬場の混雑状況やご親族様のご予定、寺院のご都合によっては、数日安置が必要な場合もあり、その日数が増えることもあります。
会館使用料に日数の制限がある場合、制限を超えた日数分は当然のことながら追加料金がかかってきます。
葬儀の見積もりを取る際は、日数制限があるかどうか、もしある場合は1日当たりの追加料金がいくらくらいなのかを、確認しておくようにしましょう。

ポイントその3
安置布団は料金に含まれているか?

故人様を安置する際には安置布団が必要となってきます。
まれに安置布団がプランサービス内に含まれていないこともありますので、安置布団が含まれているかどうかを確認するようにしましょう。

ポイントその4
納棺用品は納得できるランクのものか?

納棺に必要な「棺」や「仏衣」などは通常、プランに含まれていますが、まれにランクが設けられていることがあります。
つまり、オプション料金を支払うことで、質の良い「棺」や「仏衣」に変更できるようになるということです。
ご自分が納得できるランクの納棺用品が、プラン内に含まれているのかどうか、もしオプション料金が必要な場合はどのくらい必要なのかを確認するようにしましょう。

ポイントその5
祭壇は納得できるランクのものか?

納棺用品と同様に、祭壇もランクが用意されていることがあります。
プランに含まれる祭壇は質素なものになっていることもありますので、納得できるランクの祭壇を確認して、見積りを取るようにしてください。
祭壇は基本的にレンタル品です。そのことを踏まえ、高額すぎないかどうか、しっかりと事前見積もりで判断するようにしましょう。

ポイントその6
ドライアイスは本当に必要分が計上されているか?

もしも「ドライアイス:●kg」といった記載があった場合、追加のドライアイスが必要な分量かどうかをチェックするようにしてください。
ドライアイスは「安置」「通夜」の最低2回分は必要になってきます。ただし、こちらは冬の場合であり、夏の場合は倍の4回分は必要だと考えておいた方がよいでしょう。
通常、ドライアイスは1回あたり10kgを使用します。そのため冬場は20kg、夏場は40kgのドライアイスが最低でも必要だと考えておいた方がよいでしょう。
見積もりの際は、ドライアイスの量に制限があるかどうか、ある場合は追加料金はいくらかかるのかを確認しましょう。

ポイントその7
経机は含まれているか?納得のいくものか?

故人様をご安置する際の枕飾りに必要なのが経机です。線香などを置くのに使用します。
この経机は、多くの場合プランに含まれていますが、まれに含まれていない場合もありますので、事前見積もりの段階でチェックするようにしておきましょう。
また、経机は白木をはじめ、様々なランクのものが用意されていることがあります。 近年は気軽に使える段ボール製のものも増えてきています。
もしも「段ボールではなく白木のものがいい」といったご希望がある場合は、経机のランクについてもしっかりと確認しましょう。

ポイントその8
「司会」は含まれているか?

通夜や葬儀では進行を務める「司会」が必要となってきます。
葬儀の見積りに「司会」という記載があった場合は問題ありませんが、「案内係」や「スタッフ」となっていた場合、その内容に「司会」が含まれるかどうか、必ず確認するようにしましょう。
司会はオプションとなっている場合もありますので、その場合は事前に料金を確認しましょう。

ポイントその9
スタッフの人数は何人か?

通夜や葬儀では、弔問客の案内をしたり、お茶を出したり、といった専任スタッフが付きます。
弔問客はもちろん、ご遺族様への十分なサービスを行うには、通常3~4名、少なくとも2名のスタッフが必要となってきます。
スタッフが1名ですと、弔問客の案内だけで、お茶を出すといったサービスが滞ってしまいます。
そのため、スタッフが何名付いてくれるのか、といったことも事前見積もりでチェックしておくとよいでしょう。
見積もりに記載されているスタッフが1名であっても、参列人数によってはスタッフの人数を増やされるかもしれません。

ポイントその10
会葬礼状は含まれているか?想定の枚数に足りているか?

会葬礼状は、ご葬儀に来ていただいた方への大切なお礼状であり、参列して頂いたすべての方に供養品と共にお渡しするものです。
この会葬礼状は、含まれていなかったり、「●枚まで」といった制限が設けられていることがあります。
もしも制限が設けられている場合は、参列想定数に足りているかどうかをチェックし、追加料金について確認するようにしましょう。

ポイントその11
供養品は含まれているか?

会葬礼状と一緒にお渡しする供養品。お茶やコーヒー、タオル、洗剤、砂糖、クッキーなどがよく利用されます。
まれに「供養品(袋)」となっている場合がありますが、この場合は袋のみがサービスとなっており、供養品自体は含まれていませんので注意が必要です。
供養品は実際に何が含まれているのか確認しておきましょう。

ポイントその12
火葬場までは「霊柩車」を使用できるか?

故人様のご移動には「寝台車」と「霊柩車(寝台霊柩車)」のどちらかを利用します。
一般的に、病院から安置する場所までのご移動には大型バンを改造した「寝台車」を使い、火葬場までのご移動には「霊柩車」を使用します。
霊柩車には高級車を使用したものや装飾を施したものがあります。 まれに、火葬場までの移動でも「寝台車」となっていることがあり、「霊柩車」には追加料金が必要な場合がありますので、細かくチェックするようにしましょう。

ポイントその13
骨箱・後飾りは納得のいくものか?

本骨箱や分骨箱、そして後飾りにも多くの場合ランクが用意されています。
プランに含まれているものが、ご自分で納得のいくものかどうか、しっかりと確認しておくようにしましょう。
ランクを上げたい場合は、オプション料金がどのくらい必要なのかも確認しましょう。

ポイントその14
初七日法要のための祭壇・式場使用料金は含まれているか?

近年では、お骨上げをした後は再度葬儀会館へ戻り、初七日法要をするようになっています。
その際、初七日法要のための祭壇と式場が必要となりますので、その2項目がプランに含まれているかどうかを、事前見積もりの際に確認するようにしましょう。
もしも入っていなかった場合は、追加料金がどのくらい必要なのかを確認しましょう。

ポイントその15
参列者用のマイクロバスは含まれているか?

参列者の送迎や葬儀会館から火葬場への移動の際にはマイクロバスを利用されることもあるでしょう。
参列者の皆様がお車をお持ちの方であれば必要ありませんが、そうでない場合はマイクロバス料金がプランに含まれているかどうかをチェックするようにしましょう。
もしも含まれていない場合は、想定人数では料金がいくらなのかを確認しておきましょう。

ポイントその16
火葬料金は含まれているか?

通夜や葬儀を行う、行わないに関わらず、必要になるのが「火葬料金」です。
火葬料金は各自治体によって定められており、地域によって料金が違います。
葬儀の見積もりに火葬料金が含まれていることもありますが、もしも含まれていない場合は、見積もり以外に火葬料金が必要であることを忘れないようにしておきましょう。
会員制度もチェック!
葬儀社ではほとんどの場合、会員制度を設けていますが、会員制度という名の葬儀ローンの場合がありますので注意が必要です。
もしも「積立て」「掛け金」というキーワードがあった場合、知らないうちに葬儀ローンを組まされている可能性があります。解約金が発生するようであれば、特に要注意です。
解約をする場合に解約金が発生するのかどうか、入会金は返金されるのかを確認するようにしましょう。
葬儀の見積もりを取ることは、人生の中で何度も経験することではありません。
見積もりを事前に取っていても、ポイントを確認しておかなければ、実際に葬儀をする段階になって再度見積もりをしてみると「費用が全然違う」ということになりかねません。
チェックポイントをしっかりと抑えて、納得のいくご葬儀にしましょう。